電力自由化になってから暫く経ちますが、今回は楽天エナジーの新電力サービスを契約してレビューしてみようと思います。
楽天はお得なサービスを打ち出す事には本当に強みのある企業なので、比較する楽天の新電力サービスの「楽天でんき（旧まちでんき）」は料金が安いと評判通りなら期待はできそうですが、楽天でんきは高いとの評判もあったりと、実際どの程度の料金差が生まれるのかは中々わかりにくいです。
今回は楽天エナジー楽天でんきのメリットとデメリットから見えてくるおすすめポイントについて徹底的に比較してみます。
楽天でんきは安いのか？
早速ですが、楽天でんき電気料金シミュレーションを行ってみます。私の場合は、東京電力から毎月届く電気ご使用量のお知らせを用意して自分の契約プランや電気使用量を把握します。
私の「電気ご使用量のお知らせ」内訳は以下でした。
| 契約種別 | 従量電灯B |
|---|---|
| 契約容量 | 40A |
| 平均使用量 | 約330kWh |
この設定で早速楽天でんきの料金シミュレーションをしてみます！
するとすぐに料金結果が表示されます。
楽天でんきを利用すると年間で7,845円の削減と578ポイント貯まる試算になり、他もろもろ合計で年間12,584円お得になる事がわかりました。
さらにこの電気代の支払いを楽天カードで利用すると1,161ポイント貯まります。楽天ポイントマニアの私にとっては、料金面から見ると楽天でんきの方が圧倒的にお得という結果になりました。
とにもかくにも料金面が安くなるのは最大のメリットです。
これは地域毎に電気代が違ったり、契約内容によって変わってくるので、必ずご自分の契約内容で比較してみて下さい。私の結果よりも大きく電気代が安くなる事もあります。きっと今の電気代よりも確実に安くなりますね！
楽天でんきのメリット一覧
楽天でんきが安い事がわかりましたので、今度は実際に申し込む上で、どんな部分がメリットなのかをきちんと把握しておきたいと思います。安くても質が悪いサービスや、サポートの悪いサービスは避けたいですからね。
楽天でんき使用量で楽天ポイントが付与される
楽天でんきは楽天のサービスの強みで、電気代をいつも通り利用するだけでポイントが貯まります。電気料金200円毎に1ポイント楽天ポイントが貯まる仕組みになっているのがわかりやすいです。
楽天カードで貯まるポイントは別でもらえる！普段通りの電気使用で楽天ポイントざくざく貯まる！
さらに、楽天クーポンから毎月数千円相当のクーポンが配布されます。どんな家庭でも嬉しい楽天マートや、映画が見れるショウタイム等、楽天でんき会員なら無条件で毎月配布されます。
楽天でんきの管理画面にはこれでもかとクーポンが発行されるので、うんざり使える物はなんでも使ってしまえばいいのです。ただ、こちらは開催期間がマチマチなので確認してみて下さい。
楽天でんき支払いに楽天ポイントが使える（期間限定ポイント支払い可能！）
楽天でんきの支払いに、楽天ポイントが使えてしますのです。これは、私にとってめちゃくちゃ嬉しい部分でした。
- 楽天市場や楽天カードで貯まったポイントも利用可能
- 期間限定ポイントでも支払い可能！！
私は楽天ポイントマニアなので、使い道が増えるのは大歓迎でした！特に期間限定ポイントも利用できるのは熱いですね。熱いというか神ってます。ちなみに、楽天でんきの公式Q&Aでは以下のようになっています。
・1回のお支払いで50ポイント～30,000ポイントまでご利用可能です。
・期間限定ポイントと通常ポイントを両方お持ちの場合、期間限定ポイントが優先されます。
・利用料確定時に有効期限の近い期間限定ポイントから優先されます。
・利用料確定時に有効期限が過ぎている楽天ポイントは利用できません。
・楽天ポイントと楽天キャッシュを保有している場合、楽天ポイントが優先されます。
・指定のポイント数よりもお支払い金額が少ない場合は、お支払い金額を上限として利用します。
・指定のポイント数よりもお支払い金額が多い場合は、ポイント利用分差引後の金額をクレジットカードでお支払いいただきます。
楽天でんき
さらに、「ポイント設定」をしておけば、自動で支払い設定が可能なので期間限定ポイントを無駄にしてしまう事は一生なくなるでしょう。
料金プランがわかりやすい
楽天エナジーの楽天でんきの強みは他の企業のように複雑なプラン設定がありませんので、とてもわかりやすくできています。プランが複雑になると、知らない内に割高になってしまうようなリスクもあるので、最も嬉しいポイントになる人も多いはずです。
楽天でんきの申し込みと解約が簡単
さすが楽天エナジーだけあって、申込みはクレジットカード払いならばWebだけで数分で完結できます。口座引き落としの場合は書類を交わす必要がありますので注意しましょう。
そして私が気になるのは楽天でんきを解約したいと思ったらすぐに解約できるのか？という部分です。
この点を調べると、契約ページに以下の一文がありました。
解約の届け出は不要です。お客さまが別会社にお申込みいただいた際に自動的に解約手続きが行われます。
万が一別の電力会社に乗り換えたい時は即移転できるという事ですね。こういうサービス方針は安心して利用する上で本当に重要なポイントだと思います。
真夏と真冬にさらに安くなる
楽天でんきは1月や8月といった冷暖房がフルタイムで欠かせない月にも本当に節約効果があるのか心配ですが、なんと、電気代がかさむ月にこそ、楽天でんきは安くなる料金体系になっています。私も電気料金シミュレーションで真夏の時と真冬の時の試算を出しましたが、通常の月よりも電気代削減効果が大きくなり驚きました。
楽天エナジーの楽天でんきを利用すると、電気を使うほどお得になる仕組み（プラン）になると思っていいでしょう。
セット割引が強い
他の楽天サービスや特定のサービスの利用がある場合には楽天でんきの料金もセット割引が適用されます。ガスやネット、携帯電話など様々なサービスと連携して安くなります。
楽天でんきを契約すれば電気代だけでなく節約の中心サービスになる家庭もありそうですね。
※セット割引は現在なくなってしまったみたいです。楽天は次から次へとお得特典が開始されますので、再開に期待します。
電気代の見える化ができる
楽天でんきの電気代は月毎だけでなく日毎にも集計できるので電気の使用量が一目瞭然です。さらになくしてしまう事の多い電気代の明細もマイページからいつでも確認できますので、去年の今頃はいくらだった？という時でも活用できますよね。
30分毎の電気使用量がWebでチェックできるので、このサービスを利用すればどの家電が電気代を使っているかも割り出しやすくなると思います。日々の節約効果も高そうですね。
【終了】楽天でんきは楽天市場SPUの対象
楽天でんき利用者は、楽天市場での買い物がいつでもお得になるSPU（スーパーポイントアップ）の対象になりました。歓喜です。
楽天でんきに加入する方はほぼ100%が楽天市場を利用すると思いますので、この変更は楽天経済圏でお得に暮らす人には待ち望んでいましたよね。
楽天でんきで使った分だけポイントが貯まり、楽天カードで支払った分だけポイントが貯まり、楽天市場で普段の買い物でも上乗せしてポイントが貯まり、さらに期間限定ポイントを楽天でんきで消費可能です。
楽天でんきは楽天経済圏覇者の神サービスの予感がプンプンしますね。
楽天でんきのデメリット
ここからは楽天エナジー楽天でんきのデメリットを比較してみたいと思います。楽天でんきの不便な部分や、将来的に困るかもしれない部分があれば先に知っておきたいですよね。
引っ越し時に再契約
ほとんどの場合、引っ越しと同時に電力会社にも連絡して初日から利用する事もできますが、楽天エナジーの場合には引っ越し処理は行なえません。
どういう事かと言うと、一度引っ越し先で地域の電力会社に契約してからでないと申し込みができない仕組みになっています。例えネットで完結できるとしても、引っ越し時等の忙しい時期に契約を二度行うのは、時間的な意味でデメリットになる人もいるかもしれません。
電気使用量が極端に低いと損
これは単純に電気代の基本使用料が違う為に出てくる問題です。楽天エナジーの楽天でんきでは、基本料金が通常の電力会社よりも200～300円ほど高く設定されていて、使用量の部分で大きく割引されています。
使えば使うほどお得になる一方でまったく使わない場合や、あまり電気を使わないと割高になってしまうケースもあるという事になります。
楽天でんきが使えない人は？
実は楽天エナジーの楽天でんきは誰にでも使えるわけではないようです。
- 契約プランが20A以下の方
- 契約プランがオール電化等の特別プランの場合
- 一部の非対応地域
上記に当てはまる家庭だと、楽天でんきには対応していないようです。
楽天でんきに契約してみた
以上の比較を踏まえて、楽天ポイントマニアの私は早速楽天でんきに申し込みしてみました。申し込み時には現在契約中の電力会社の検針票の内容を入力する部分があるので用意しておきます。なるべく最新の検針票を用意しておくと安心です。伝家の宝刀である楽天カードも用意しておきました。抜かりはありません。
楽天IDでログインすると楽天カード番号や住所の一部や氏名などは自動で入力されていて超絶便利です。カード用意しなくてもよかったですね。
私の場合は東京電力を選択したら、検針票の画像と入力項目が番号が振られていて、超絶簡単でした。
入力の途中にキャンペーンコードをお持ちの方は入力してくださいとありましたが、調べても特に開催されていなかったのでスルーしました。というか、楽天会員だと自分で入力する項目が少なくて本当に楽です。たぶん300秒ぐらいあれば申し込み完了します。
楽天でんきの申し込みの流れは、「WEB上で申し込み」⇒「スマートメーター設置（無料）」⇒「利用開始」となるそうです。
楽天でんきスマートメーター設置までの期間
心配していたスマートメーターへの交換作業も立会不要で、気付いたら終了していました。停電もしない工事だったので、いつ行われたのかも知らないままです。
私は実際に申し込みから利用開始までは3週間以上は掛かったので、事前情報の1ヶ月掛かるというのは本当のようです。
少し余裕を見て申し込んでおくといいと思いました！
楽天でんきを実際に使った比較レビュー
これは私の前年7月の電気代です。楽天でんきを契約する前の東京電力の頃の電気代と比較です。2017年2月から東京電力は値上げしているので、現在だと9,166円になります。
そして「楽天でんき電気代シミュレーション」を行った時の結果がこちら。
もしも前年と同じような電気の使い方だったなら、「8,684円 – 43ポイント = 8,641円」という事になります。差額を計算してみると、7月だけで525円もお得なんですよね。さらに楽天カード分があるのでもっと安いと思いますがそれは考慮してなくてもコレです。
で、実際にはじめての請求書が出たのですが、シミュレーション結果に偽りはありませんでしたので追記しておきます。楽天ポイントは年間でも数百ポイントしか貯まりませんが、楽天ポイントで電気代が払えるメリットだけでもメガトン級の利便性アップなのも合わせてご報告致します。
まとめ
今回は楽天エナジーの楽天でんきを知って、結局は楽天でんきって安いの？楽天でんきは高いの？という疑問から徹底的に調べる事になりました。最初に他社とも比較しましたが、各社どれもセット割引が適用されると安くなる物や使い道の少ないポイント還元が多く、私にはほとんど恩恵が受けられない印象でした。
今回はまさかの契約まで行ってしまいましたが、楽天ユーザーなら楽天でんきは間違いなくおすすめできる電力会社だと思います。いらないポイントにうんざりしている人は、この機会に楽天でんきを検討してみては如何でしょうか？
私はこれから電気を使ったら楽天ポイントが貯まっていく生活に突入します。わくわくします。だって毎日の電気代がWEBから見えるんですよ。それだけでお腹いっぱいです。
今日も知識欲は止まらない。
