加熱式タバコの市場が「減煙・禁煙ブーム」の追い風もあり、まさに加熱しています。
普通の紙巻きタバコよりも体への害が減ったり、副流煙が少ないといった、周りへの配慮もできる事から需要は増え続けると思います。しかしながら、ニコチンが含まれる事に変わりはなく、健康被害の面でも賛否両論となっています。
今回はiQOS(アイコス)とglo(グロー)の製品の登場に伴って比較してみます。財布にダメージを与えるコスパや、精密機器としての性能に焦点を当てて比較していきます。
最終的に禁煙するべき理由をお話します。
目次
iQOS(アイコス)とglo(グロー)のコストパフォーマンス比較
商品名 | iQOS(アイコス) | glo(グロー) |
---|---|---|
本体価格 | 9,980円 (2.4 Plus)10,980円 |
8,000円 |
専用たばこ価格 | 460円(20本) | 420円(20本) |
後発のglo(グロー)の方が価格を下げて、普及を最優先させる事に専念しているようです。
本体価格はiQOS(アイコス)のキャンペーン等でも変わるので、一概に比較は難しいです。
しかし、加熱式たばこ本体は性質上、消耗品なのは間違いありません。
買い換えが必要になる製品だと言う事に変わりはありません。
専用たばこの価格には大きな差が開きました。
どちらも同じ本数なので40円という価格差は大きいのではないでしょうか?
1日20本の喫煙の方だと、月に40円×30日=1200円ほどの差が出ます。
年間だと14400円の差になります。
コスパの比較ではglo(グロー)が安価路線としてビジネス展開を行っているようです。
禁煙がどうしてもできない段階で、減煙目的がコストだという方にとってはglo(グロー)を選択する方が多いのではないでしょうか。
iQOS(アイコス)とglo(グロー)のデザイン比較
新型iQOS 2.4 Plusでは若干のデザインやカラーが進化しました。
バッテリーと加熱システムが分離式のiQOS(アイコス)
バッテリーと加熱システムが一体型のglo(グロー)
どちらも新型たばことしての先進的なデザインを意識しているようです。
一番の違いは加熱システムにあり、分離型になっている点です。
iQOS(アイコス)とglo(グロー)の携帯性
喫煙者にとっては常に持ち歩く物として、デザイン性だけでなく携帯性としても懸念は残ります。
iQOS(アイコス)は本体の重さが120gほど。
専用たばこ(ヒートスティック)は紙巻きたばこよりも一回り小さくなっています。
専用たばこの大きさがスマートになっていて、高級ライターと紙巻きたばこを持ち歩いていた人ならば似た感覚で携帯できる大きさを実現しています。
glo(グロー)は本体の重さが100gほど。
専用たばこ(ネオスティック)は紙巻きたばこと同程度。
本体の大きさに差はほとんどありませんが、専用たばこの大きさが、glo(グロー)の方だと普通の紙巻きたばこ程度なので、常に2箱のたばこを持ち歩く感覚に近いかもしれませんね。
iQOS(アイコス)とglo(グロー)の性能比較
商品名 | iQOS(アイコス) | glo(グロー) |
---|---|---|
バッテリー容量 | 本体:2,900mAh ホルダー:120mAh |
3,200mAh |
充電時間 | 本体:約90分 ホルダー:約3分 ホルダー(2.4 Plus):約2分 |
平均3時間 |
加熱待機時間 | 約20秒 | 約40秒 |
喫煙可能時間 | 約6分 or 14回 | 約3分 |
喫煙可能本数 | 20本~40本 | 30本~35本 |
必要電力 | 5V・2A・10W | – |
寿命 | チャージャー:約400回の充電 ホルダー:約7,300回の充電 |
– |
端子 | microUSB | microUSB |
バッテリーを利用する製品となっており、その寿命もある程度示唆されています。
iQOS 2.4 Plusで進化したポイント
2017年3月3日に発売された新型iQOS 2.4 Plusの旧型iQOSからの進化点を見てみましょう。
- ホルダー充電時間が20%短縮
- LEDライトが高輝度白色に変更
- 通知バイブレーター機能の搭載
- 加熱ブレードが汚れにくく進化
- チャージャーの蓋の強化
旧型iQOSと新型iQOS 2.4 Plusを比較して、目を引くのは「充電時間の短縮」「通知バイブ」「ブレード進化」です。
度々不満点として言われていた連続吸いができないことが少しだけ解消し、いつ吸い終わったかわからないという煩わしさからも開放され、クリーニング性能の向上したブレードというわけです。
見た目や重量はほとんど変わらず、正統進化したiQOSと言えそうです。
iQOS(アイコス)とglo(グロー)の使い方比較
iQOS(アイコス)の本体を充電し、ホルダーの充電も完了したら、ヒートスティックを差し込んで電源ボタンを長押しします。
約20秒後に緑のライトが点滅から点灯に変わると喫煙可能状態になります。
6分もしくは14回の吸引で終了です。
緑のライトがオレンジ色に変わると残り30秒もしくは2回の吸引の合図になっています。
また、新型iQOS 2.4 Plusでは通知バイブレーション機能が搭載され、電源ON時と、残り2吸いまたは30秒前時にバイブレーションする機能が追加されました。
glo(グロー)本体にネオスティックを差し込み、ボタンを長押しするとバイブレーションします。
約40秒後にもう一度バイブレーションすると喫煙可能状態になります。
約3分で吸引終了です。
残りわずかのタイミングで再度バイブレーションが作動し、ボタンの光が消えるまで吸引可能の合図になっています。
また、どちらも充電はmicroUSBに対応しているので、新たに充電を考慮する必要はなさそうです。
iQOS(アイコス)とglo(グロー)の特徴とデメリット
先発のiQOS(アイコス)に向けられる不満点を、後発となるglo(グロー)は改善してビジネスを加速させるつもりのはずです。
glo(グロー)目線から比べてiQOS(アイコス)との違いと特徴を比較してみましょう。
glo(グロー)の特徴
専用タバコ「ネオスティック」が安価のビジネスモデル
一箱につき40円の価格差を作り市場を開拓するビジネスモデル。
一日一箱ペースの人なら、10日もすれば400円の差がつく事からコスト面を重視した喫煙者をglo(グロー)は意識しているのでしょう。
連続吸いができる
一本吸って、次に吸えるまでの必要時間は、iQOS(アイコス)がホルダー充電と加熱時間を合わせると最短で3分20秒ほど。
しかしglo(グロー)は、技術面で対抗し、最短で40秒の加熱時間だけで二本目が吸える仕様となっています。
メンテナンスが行いやすい
iQOS(アイコス)の大きな問題点の一つにクリーニングやメンテナンスの煩雑さがあります。
付属のブラシだけでは綺麗にならず、爪楊枝や綿棒などを駆使する事になります。
対するglo(グロー)も、付属のブラシがあります。
クリーニングの方法が簡単で、挿入部と下部フラップを外して両方からクリーニングできる仕様になっています。
手軽さを重視したライトユーザー向けのglo(グロー)の戦略が見て取れます。
glo(グロー)のデメリット
一回の喫煙可能時間が3分間
ゆっくりとした一服を好む喫煙者には少々短い時間設定になっているようです。
iQOS(アイコス)が最長6分なので、およそ半分の時間という事になります。
携帯性が低い
iQOS(アイコス)のヒートスティックのコンパクトさは、ネオスティックの通常タバコサイズは大きく感じるでしょう。
本体とタバコを常にセットで持ち歩く事を考えると、今までのタバコとほぼ同様に扱えるiQOS(アイコス)が好まれる傾向があります。
吸い殻が大きい
通常のタバコのサイズがそのまま吸い殻になります。普通の灰皿では役不足になる可能性もあります。
さらに、多く出回っている携帯灰皿の規格では入らない事もあります。
ゴミを減らしたいユーザーにとっては大きなデメリットとなるでしょう。
バッテリーが邪魔
glo(グロー)の喫煙は本体ごと口元に近づける事になります。やや邪魔に感じるかもしれません。ただしiQOS(アイコス)も同様です。
一般的な紙巻きタバコと比較するのであれば、アイコスのそれが最も近いと言えます。
無理なく禁煙しよう!次世代タバコではニコチン依存症から脱却は不可能です
元々iQOSの登場した時には「煙の害が少ない」という特徴に注目が集まり、人気になった経緯があります。もちろんですが、電子タバコはiQOSにしてもgloにしてもきちんと健康に影響があるという表記があります。
今後の電子タバコはより健康被害の少ない仕様へと変化していく事は明白です。電子タバコを利用した減煙から禁煙へと繋げたいと思っている方には、ニコチン・タールがゼロの物に移り変わると思います。そんな中でより注目される吸うビタミンを併用しています。
私がこれを選んだのは、ニコチン・タールがゼロという部分。
そして、「有害成分含有量ゼロ」という安心感。さらに「圧倒的なコスパ」があったからです。他のビタミン配合品に比べて、デザインもスタイリッシュに仕上がっており、公式ドメインが存在するので利便性の高さも考慮しました。100%ニコチン含有量ゼロという安心感は絶大です。
財布にも優しい禁煙チャレンジ
私が購入したビタミン配合の電子ミストは1個で400回使えるカートリッジが5本セットなので2000吸いできて2000円。1吸い1円ほどのコスパになります。
iQOSの場合は1本で14吸いできて20本入りなので280吸いで460円です。1吸い1.64円ほどのコスパになります。gloは1吸いの概念がないですが、通常のたばこ通りのコスパに落ち着いています。
似たようなプルームテックだとカートリッジ1本で50パフの物が5本セットなので250パフで460円です。1パフ1.84円ほどのコスパになります。
一回吸う度にこれだけ金銭面に影響してくるという事です。さらに、たばこの増税が行われた時には、ニコチンの配合製品はさらにコスパが悪くなるので、禁煙を検討する方ならば早い段階で移行が懸命です。
まとめ
今後は日本の加熱式たばこは激戦時代に突入します。「次世代たばこ・新型たばこ」として今後も様々な進化をしていくと思いますので、「減煙・禁煙」を目指す人にとっては目が離せないかもしれません。
しかし、減煙から禁煙を検討する段階で、次世代たばこを検討する方も多いと思いますが、どうせ禁煙するならば、最初からたばこではなくミストにするべきだと思います。
ニコチン依存症からの脱却こそ最優先事項です。
今日も知識欲は止まらない。