パソコンやスマホの壁紙や背景色の色で電気代が変わります。
この事実を知った時に「じゃあどっちの色が省電力なの?」と思って調べ始めると中々答えが出てきませんでした。
今回はそんな疑問をちょっと掘り下げてみます。
最大限に省電力にする為の壁紙の色です!
Apple Watchの通達
Apple渾身の腕時計Apple Watchは基本色が黒に統一されている事に気づいた方はいませんか?
気づいた方はIQ5千億だとも囁かれています…
冗談はさておき、なぜここまで黒にこだわっているのかにはきちんとした理由があるようです。
Apple Watch開発者のガイドラインに、Watch OS向けアプリは黒背景に統一する!と基準が設けられています。
有機ELだから黒で省エネ
実はApple Watchは有機ELを搭載しています。
液晶と違って、バックライトがなくても発光できる方式だと言うこと。
その有機ELの場合、黒を表現する時が一番省電力だという結果になりました。
なんと白背景の時と比較すると、倍近い差になるようです。
つまり一つの答えが出ましたね。
という事になります。
ディスプレイ方式で省電力カラーが決まる
ここまでの結果から、黒い背景は省電力と思ってしまいがちですが、そうもいきません。
各ディスプレイ方式ごとに黒画面と白画面で消費電力を実験すると結講差が出るようです。
まずはその結果を見てみましょう。
VA方式とIPS方式は黒が最も節電です。
この情報がごちゃまぜになって黒と白の議論が続いていたわけですね。
白い背景色が省エネになる理由
では、どうしてTFTとTN方式は白い画面の方が電力が抑えられるのかという疑問です。
色を表現する時の方法が違うからなのです。
TNT液晶の場合は電力を使って黒を再現しています。
イメージとしては元々白い液晶に電圧をかけて暗くして黒を作っているわけですね。
IPS液晶の場合は電力を使って白を再現しています。
イメージとしては元々黒い液晶に電圧をかけて明るくして白を作っているわけです。
この事実がわかれば、背景色はどちらが良いかすぐにわかりますよね。
背景色でどれだけ節電できるのか?
最後に、省電力になる事実と仕組みがわかった上で、一体どれだけ節電になるのか気になります。
でも、こればかりは個体差に左右される部分が多いです。
同機種で同設定のデュアルディスプレイ環境で、それぞれに白壁紙、黒壁紙を設定。
ワットチェッカーを噛ませて計測しました。
その差…
誤差が出たのは、輝度やモードを変えて計測を行ったからですね。
ちなみに3ワットを一ヵ月使い続けた電気代は50円ほどです。
実際は一日5,6時間なので、12円/月ほどの差です。
小さいようですが、スマホ等も含めて2台3台と増え続ける画面を適切な背景色にすれば年間500円以上の節約も夢ではないかもしれません。とは言え、ほとんど誤差なので気にする必要はなさそうですね!
今日も知識欲は止まらない。