Evernoteの無料版で同期できる端末が2台までとなり「Onenote」に移行する方が増えていますね。
今回のEvernoteの改悪で念の為Onenoteも触っておこうと思って環境を構築してみました。
私はこのままEvernoteを使い続ける事を決意しました。
その中で見えてきたOneNoteのデメリットとEvernoteを使い続ける理由のレビューです。
目次
Evernoteの改悪
Evernoteが2016年6月29日付けで価格プランの改定を発表しました。値上げだけではなく、新しい無料プランでは、同期できる端末は2台までとなります。
多くの人はスマホとパソコンだけで利用できれば十分かもしれませんが、1台でもサブ端末があれば有料プランを検討しなければいけません。
http://blog.evernote.com/jp/2016/06/29/53395/
Evernoteの代替にOnenoteを使ってみる
そこで、まず検討されるのは今までもよく比較されてきた「Onenote」ですよね。
早速Evernoteの代替になれるかを検討してみたいと思います。
OneNote Importerで移行
Windows端末があれば「OneNote Importer」を使ってEvernoteをOneNoteに一発で移行できます。
https://www.onenote.com/import-evernote-to-onenote
私の環境では10分程度で移行が完了しました。
OneNoteでは「ノートブック」「セクション」「ページ」という3階層管理です。
移行ツールを使った時のそれぞれの対応表
Evernote | Onenote |
---|---|
ノートブック | ノートブック |
タグ | セクション |
ノート | ページ |
EvenoteのスタックはOneNoteでは認識されない
Evernoteのタグでノートを管理していたならば上記のセクションタブにタグ名が入ってノートがきちんと分類されます。
注意が必要なのは「タグを使っていなかった人」と「ノートブックのスタックを活用していた人」です。
OneNoteに移行した瞬間はノートブックはEvernoteのスタックの概念を捨てて同列のノートブックとなります。
この階層の概念の違いは一つ一つのページを手動で振り分ける必要がありそうです。
移行できないノートなどはなかった!
移行ツールは正常に終了し、同期のタイムラグを待つと完全に移行できました。
通常のテキストノート、ウェブクリップなどは違和感なく移行できました。
一部のノートブックとページのタイトルが文字化けしていましたので、ノート内の内容ももしかしたら文字化けの可能性がゼロではないと思いますが、目視した限りではなかったので大丈夫だと思います。
EvenoteとOneNoteを比較して見えるデメリット
使い方はEvernoteとほぼ同じなのですがやっぱり細かい部分で不満点を感じざるにはいられません。
暫くOneNoteを使ってみて、Evernoteからの完全移行は難しいと感じた部分がいくつかあります。
ページの並べ替え機能がない
Evenoteでいうとノート一覧でタイトル順に並べ替えたり作成日順に並べ替えたりできますよね。
OneNoteはノートブックやページの自動並び替えができません。
致命的でした。
全ての並び替えが手動です。
私のノートブックには日付がタイトルのノートを放り込むノートブックがあったのですが、移行時に多少ズレがでていました。
1000ほどあるページを手動で並べ替えるのは不可能ではありませんが無理です。
OneNote2016からのみですが、裏技的に使えるのは「履歴」から全てを選択して、検索結果内で「タイトル」「更新日」に並べ替える事はできました。
ただしアプリやWEB版ではできませんし、そもそも望んでいる機能じゃない!っていう人はEvernoteの方がいいかもしれません。
スマホアプリに起動パスワードがない
先日Evernoteのアップデートによってアプリ版のEvernoteに起動パスワード(パスコードロック)が無料ユーザーに開放されました。
しかしOneNoteにはパスコードロックはありませんでした。
そして今後もこの機能が付く可能性はかなり低いです。
それはOneNoteはMicrosoftのソフトなのでOSのセキュリティを上げる事はあっても、個別のアプリ毎のセキュリティにはそれほど力を入れてきませんでしたからね。
リマインダーやワークチャットがもちろんない
あれば便利だなぁ程度の人なら問題ないかもしれませんが、通知を出してほしいノートがあってもOneNoteではリマインダー機能は使えません。
そもそもOneNoteは人生の管理というよりはドキュメント管理です。当たり前ですが。その反面ノート内でできる事はワード並になっています。
Evernoteを使い続けるならば
EvernoteからOneNoteへの移行するきっかけとして「2台制限」が大きな理由になってくるかと思います。
例えばメインPCとスマホ、サブPCとタブレットの4台を持っていたとしたどのような使い方ならば無料のままいけるのかを考えてみました。
WEB版Evernoteを使いこなす
オンライン限定という事を考慮しなければいけませんが、それさえ許容できれば、サブPCとタブレットはWEB版で十分かもしれません。
「ログイン状態を保持する」を選択してログインしておけば、ブックマークから開くだけで即アクセスも可能です。
しかも使い勝手はスタンドアローン版と同じです。
サブPCで電波がない場所ではローカルファイルすら見れない懸念がありますが、あなたの手元には同期対象のスマホがあるはずです。
Evernoteプレミアムを割引特価で購入する方法
ポイントが付与される通販を利用して割引率の高い3年パックを購入する方法もあります。期間限定ポイント等の活用もできるのでおすすめです。
まとめ
もちろんOneNoteのデメリットは執筆日時点での話です。
今後OneNoteが進化すればEvernoteの代替ソフトになる事も十分な性能だと思っています。
Evernoteの有料機能もさらに進化すれば、黙っていてもユーザーは増加するでしょうから、どちらも今後の動向には目が離せないですね。
今日も知識欲は止まらない。